肩の痛み

肩関節は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨で構成される関節で、上腕骨の上端は丸く、その丸い骨頭を受けるように、肩甲骨には関節窩という受け皿があります。また、関節窩の周りには骨頭がずれない様に関節唇という軟骨で土手を作っています。イメージとしては、ゴルフのティーが関節窩でボールが上腕骨頭という感じでしょうか。受け皿が小さいのでボールを上手く置かないと転がり落ちそうで大変不安定そうです。肩関節も関節窩が小さく骨頭が大きいので不安定です。それを安定させるのがその周囲の筋肉や健、靭帯になります。

代表的な肩の疾患(骨折、脱臼、捻挫以外)

突然の肩の痛み。そこにはどのような疾患が隠されているのでしょうか。

◯肩の疾患についてご紹介いたします

50肩:Frozen Shoulder。中年以降、肩関節組織の弾力性等がなくなって来た時に発症し肩関節の痛みと運動障

     害を認める疾患群と定義されています。痛みと関節拘縮が主徴候で急性期には運動痛に加え安静時痛や

                   夜間痛があるので安静が必要ですが、それを過ぎたら症状に合わせた運動療法で動かすようにします。

 

腱板炎(腱板断裂):ゴルフボールで例えた上腕骨頭が、関節窩に対し正しい動きをするよう支える筋肉(腱板

    Rotator cuff)の炎症や断裂です

 

肩峰下滑液包炎:肩にも膝と同じように水(滑液)を貯める袋がありますが、肩関節が正常に動

    かなくなると、炎症を引き起こし水腫として肩峰下滑液包に水がたまります

 

上腕二頭筋長頭腱炎:ポパイがほうれん草を食べると急に強くなりますが、その際上腕の前方の筋

    肉が大きくなります。それが上腕二頭筋でその筋肉の腱が肩関節へと走行しますが、使いす

    ぎたり骨との摩擦で炎症が起きます

 

石灰沈着性腱板炎:上腕骨頭を支える腱板(インナーマッスル)に石灰が沈着し、夜間などに突然激

    痛が走るのが特徴です。急性期を過ぎたら運動療法を行ないます


肩の痛みは姿勢が悪いため!?

肩関節は、人の関節の中で一番動く範囲が大きい関節です。動きが大きいということは、関節の構造がしっかりしていない(関節窩が小さく骨頭が大きい)と、いう事でそれを支えるための支持組織(筋・腱・靭帯)は損傷しやすくなります。また、その他の損傷しやすくなる原因としては、姿勢の問題、体幹の筋力低下などがあげられます。肩の痛みのある方は、自分の姿を鏡に映して見てください。痛みのある肩は痛みの無いほうに比べ前方に位置し居たい方の肩が下がっているはずです。このように肩の痛みは姿勢に影響し、姿勢の悪い人は肩の痛みも出やすくなります。


肩甲骨の動き

肩甲骨は右の図のように多くの筋肉に支えられ肩関節を動かすとともに、上に行ったり横に行ったり下に行ったり斜めに行ったり3次元に動いています。

姿勢が悪くなると、肩甲骨の動きも悪くなり肩の痛みにつながるため、痛みを改善したり予防するには肩甲骨の動きをよくすることも欠かせません

当院での施術

理学療法を行ないながら痛みを改善し、肩甲骨と肩甲上腕関節の動きをよくする為、PNF等の運動療法を行ないます。特に関節拘縮のある肩においては、下関節包の緊張緩和を行ないます。


自宅で出来る運動